MicroServer Gen8のchiaをテラステーションのiscsi領域にしてみる
MicroServer Gen8のcslotが4つあり、slot2~4は各6TBでplotが格納されている。slot1には7200rpmの2TBのHDD領域をtmpにてプロットしていた。
プロット作業は一旦やめるつもりなのででslot1に6TBのHDDを追加してslot1~4をプロットで埋めてしまおうと思う。
それを実施するにはtmp領域が必要なのでテラステーションへiscsi接続して一時的にtmp領域を確保してプロットしてみる。
k32で作成するとして、tmp領域は356.5 GBが必要。テラステーションに1TBだが500GBと表示される謎のHDDを入れてセットアップした。
iscsiを有効化する。
Backstoreを何にするか。高速書き込みのFile I/Oにする。あとは適当に決めて設定する。
[File I/O]:キャッシュを有効にして、高速にデータを書き込みます。ただし、停電した場合、データが消える恐れがあります。
[Block I/O]:キャッシュを無効にして、確実にデータを書き込みます。停電した場合でも、データが消える可能性は低くなります
MicroServer Gen8側で、iscsi-initiator-utilsをインストールして有効化する。
# dnf install iscsi-initiator-utils # systemctl start iscsid # systemctl is-active iscsid # systemctl enable iscsid
ターゲットへログインがエラーではじかれる。
# iscsiadm -m discovery -t st -p 192.168.1.104 192.168.1.104:3260,1 iqn.2004-08.jp.buffalo.8857eeb774f1.vol01 # iscsiadm -m node -T iqn.2004-08.jp.buffalo.8857eeb774f1.data1 -p 192.168.1.9:3260 -l : iscsiadm: initiator reported error (19 - encountered non-retryable iSCSI login failure) iscsiadm: Could not log into all portals
英語のフォーラムによると、ヘッダーダイジェストとデータダイジェストを無効にするとよいとのこと。
接続成功。
# iscsiadm -m discovery -t st -p 192.168.1.104 192.168.1.104:3260,1 iqn.2004-08.jp.buffalo.8857eeb774f1.vol01 # iscsiadm -m node -T iqn.2004-08.jp.buffalo.8857eeb774f1.data1 -p 192.168.1.9:3260 -l
デバイス確認し、xfsでフォーマットする。マウントポイントは/chia/data5とした。一時的なので今回はfstabに書かないことにした。
# lsblk -S NAME HCTL TYPE VENDOR MODEL REV TRAN sda 1:0:0:0 disk ATA MB2000GCWLT HPG3 sata sdb 0:0:0:0 disk HP iLO Internal SD-CARD 2.10 usb sdc 2:0:0:0 disk ATA ST6000DM003-2CY1 0001 sata sdd 3:0:0:0 disk ATA ST6000DM003-2CY1 0001 sata sde 4:0:0:0 disk ATA ST6000DM003-2CY1 0001 sata sdf 5:0:0:0 disk ATA JAJS600M256C 1A0 sata sdg 7:0:0:0 disk LIO-ORG FILEIO 4.0 iscsi # fdisk -l : ディスク /dev/sdg: 433 GiB, 464930209792 バイト, 908066816 セクタ 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 8388608 バイト # fdisk /dev/sdg fdisk (util-linux 2.32.1) へようこそ。 ここで設定した内容は、書き込みコマンドを実行するまでメモリのみに保持されます。 書き込みコマンドを使用する際は、注意して実行してください。 デバイスには認識可能なパーティション情報が含まれていません。 新しい DOS ディスクラベルを作成しました。識別子は 0x13db86b4 です。 コマンド (m でヘルプ): n パーティションタイプ p 基本パーティション (0 プライマリ, 0 拡張, 4 空き) e 拡張領域 (論理パーティションが入ります) 選択 (既定値 p): p パーティション番号 (1-4, 既定値 1): 1 最初のセクタ (16384-908066815, 既定値 16384): 最終セクタ, +セクタ番号 または +サイズ{K,M,G,T,P} (16384-908066815, 既定値 908066815): 新しいパーティション 1 をタイプ Linux、サイズ 433 GiB で作成しました。 コマンド (m でヘルプ): w パーティション情報が変更されました。 ioctl() を呼び出してパーティション情報を再読み込みします。 ディスクを同期しています。 # mkfs.xfs /dev/sdg1 meta-data=/dev/sdg1 isize=512 agcount=4, agsize=28376576 blks = sectsz=512 attr=2, projid32bit=1 = crc=1 finobt=1, sparse=1, rmapbt=0 = reflink=1 data = bsize=4096 blocks=113506304, imaxpct=25 = sunit=0 swidth=0 blks naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0, ftype=1 log =internal log bsize=4096 blocks=55423, version=2 = sectsz=512 sunit=0 blks, lazy-count=1 realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0 # mkdir /chia/data5 # mount /dev/sdg1 /chia/data5/ # df -h ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 devtmpfs 7.7G 0 7.7G 0% /dev tmpfs 7.8G 60K 7.8G 1% /dev/shm tmpfs 7.8G 17M 7.7G 1% /run tmpfs 7.8G 0 7.8G 0% /sys/fs/cgroup /dev/mapper/cl_chia-root 70G 4.2G 66G 6% / /dev/sdf1 239G 121G 119G 51% /chia_database /dev/sdc1 5.5T 5.0T 481G 92% /chia/data2 /dev/sdd1 5.5T 5.4T 75G 99% /chia/data3 /dev/sda1 1.9T 14G 1.9T 1% /chia/data1 /dev/sde1 5.5T 5.4T 75G 99% /chia/data4 /dev/mapper/cl_chia-home 41G 12G 30G 28% /home /dev/sdb1 1014M 308M 707M 31% /boot truenas:/mnt/raid-z/chia 5.1T 3.5T 1.6T 69% /chia/data0 tmpfs 1.6G 0 1.6G 0% /run/user/0 /dev/sdg1 433G 3.1G 430G 1% /chia/data5
これでプロットのtmp領域は、iscsiディスクになりました。今までは1日3プロット生成してましたしてましが、iscsiなのか5600rpmのHDDなのか1日2プロット生成となりました。
ちなみに接続解除は上からログアウト、ノード削除の順番となる。
# iscsiadm -m node -T iqn.2004-08.jp.buffalo.8857eeb774f1.vol01 -p 192.168.1.9 --logout # iscsiadm -m node -o delete -T iqn.2004-08.jp.buffalo.8857eeb774f1.vol01 -p 192.168.1.9 # iscsiadm -m node